iBS外語学院40周年記念実行委員会

‏年末特別企画「KONA編集部員が感じた2019年座談会(ほんとはチャット)」

2019年12月28日、フィンランドと横浜、そして鹿児島にいた編集部員3人は忘年会も兼ねて各々の場所で2019年を振り返ってみました。なんだか、バタバタと過ぎた2019年を振り返ります。

フィンランドにいた人:Toshinobu Kakoi(Hant)
横浜にいた人:小原 学(Terry)
鹿児島にいた人:幸野 稔(Albert)

意外と盛り上がった、ラグビーワールドカップ

小原 学: それでは、よろしくお願い申し上げます。

Toshinobu Kakoi&幸野稔: よろしくおねがいします!‏‏

小原 学: さて、今年一年を振り返って、いかがでしたか?‏‏

幸野 稔: さっき新年が始まったばかりだったのに、という感じです。

小原 学: ハントは?‏

Toshinobu Kakoi‏: 学生という自由なステータスがなくなることをひしひしと感じる一年でしたねぇ。

小原 学: 確かに、社会人になる、と。

幸野 稔: あー、それ自分もアメリカから帰るときに思った!

小原 学: 社会的にみて、今年はどんな感じでした?‏‏

幸野 稔: ラグビーにやられました。

Toshinobu Kakoi: 同じく。Youtubeの公式動画をアメフトの国で見て盛り上がりました

小原 学: え、ぜんぜん気にならなかった。

幸野 稔: 正直な話、失礼ながらラグビーでこんなに盛り上がるとは思っていなくて、プレ五輪的な言い方もどうかなぁって思っていたんですが、本当に失礼な話でした。

Toshinobu Kakoi: 盛り上がらないって言われていたんですけど、個人的にはあのような世界規模の大会なのに柔軟にSNSを活用していたのが結構印象的で。

‏‏小原 学: それよりも、私はテレビの地上波の終わりを感じた1年でした。

幸野 稔: 地上波は難しいところにきてますね。

Toshinobu Kakoi: テレビの放映よりも早く良いプレイの動画を公式がネットに上げたりしますからね。

小原 学: Netflixの全裸監督とか、面白かったよ。あれ、表現に自由が出ていいよね。

‏‏幸野 稔: 気になったドキュメンタリーとか、ネトフリとかアマゾンばっかりです。流れですよね。あの3人組も今年は車を使わずにボートで川下ってましたし(笑)

小原 学: ああ、AmazonのGTね!あとは、世界的に政治も動きました。トランプの弾劾裁判がはじまったり。

‏‏幸野 稔: トランプもネトフリにドキュメンタリーが何本かありますが、地上波では流せないですね。

Toshinobu Kakoi: 弾劾裁判は歴史に残りますね。

小原 学: つまり、ネット界のドキュメンタリーはみんな、あの太ったおじさん(だれだっけ?華氏911の人)‏‏

幸野 稔: マイケル・ムーアのやつですね。

小原 学: そうそう、「総マイケル・ムーア状態」になっているわけですね。

Toshinobu Kakoi‏: (観たことないので今度観ます)‏

小原 学: あとは、なんか気になった話題はありますか?‏‏

幸野 稔: これはこれで色眼鏡だなぁと思いつつ、才能は集まってると思います、ネットストリーミング。

小原 学: 表現の場が増えたんだよね。検閲とかスポンサーから自由になった表現がある、と。

デジタルで変わる既成概念、そしてNHK

‏‏幸野 稔: ところで、米中貿易摩擦で、ビル・ゲイツの次世代原発計画に遅れが出ましたね。

小原 学: ビル・ゲイツねえ。電力は大きな問題だよねえ。あと、ビデオリサーチはいらなくなるわけかあ・・・・。

‏‏幸野 稔: ネトフリの面白いところは、電波じゃないから、見てる人の分析がすごい細かくできるところですよ!‏どのシーンに見入ってて、どこを飛ばしたのかもわかっちゃう。

Toshinobu Kakoi: ネトフリですが、コストの高いハリウッドではなくカナダとかで撮影しまくっているらしいです。

小原 学: それ、映画製作組合の問題があるんでしょうね、アメリカなんかだと。

‏‏幸野 稔: それに年齢や地域、諸々のソーシャル要素を組み合わせてみると、次の米国大統領になるのは、ネトフリを制した人じゃないかって思うぐらい。カナダはILMのスタジオもありますし、環境整ってるのかもですね。

小原 学: 日本代表は、山田孝之で。(笑)ブリーフ一枚で、ナイスですねーって。

Toshinobu Kakoi:

‏‏幸野 稔: オバマのときはインターネット、トランプはSNS、次はなんだろうなぁと。

Toshinobu Kakoi: 次はなんでしょうか。ディープフェイクによる世論操作はありそうです

小原 学: ディープフェイクねえ。

‏‏幸野 稔: ディープフェイク、わかってると笑えるのにね。昔の「ベイブ」って映画を思い出しちゃう……‏

小原 学: リテラシーの問題も問われるね、見てる側の。

‏‏幸野 稔: リテラシーについては、文字や写真で表現される昨今の段階でかなり難しいところに来ていると思います。

小原 学: どう、むずかしいの?‏‏

幸野 稔: ネットって全体的には網羅的に見えるから、その目線で個々のニュースを見てしまうと、切り口に目が行かない。ネットあくまで集合として見た場合に、あっちの意見やこっちの意見が入っているんです。例えばグーグルで話題の政治問題を検索した結果も、自分と隣の人とでは違うんですよね。

Toshinobu Kakoi‏: 情報のパーソナライズですね。

小原 学: この間、山口大地(iBS卒業生)と話したんだけど、最近、音楽業界ではソースがSpotifyとかでオススメの音楽しか聞かない奴が「おれ、音楽知ってます」みたいな顔をしているらしい。つまり、あの「あなたにおすすめ」ってのは、実は人の嗜好を画一化させてるんじゃないか、って話なんですよ。

‏‏幸野 稔: そうそう。パーソナライズという言葉があってるかどうかもわからないけど。すみません、Spotifyのオススメのヒット率が高くて他者から乗り換えたクチです(笑)※他社ですけど。

Toshinobu Kakoi: Spotifyこの前ちょっと研究対象として色々調べていたんですが1トラックに音楽を細かくデータ化した情報が紐付けされていて、それで個人個人のトレンドを細かく分析してサジェストしてるんです。

‏‏幸野 稔: オススメ機能って、情報処理的に音楽を聞いてる感じがします。

小原 学: 見つける楽しみ、失敗する楽しみがないよね。失敗するから、趣味の分野が広がるのにね。

Toshinobu Kakoi: まさに情報処理的で、メタデータを大量に処理しておすすめしているので、そりゃあもう的中度すごいです。‏‏

幸野 稔: レコード針の手入れは大事ですよ!‏

小原 学: え、ハントは、好きな曲に当たる?‏

Toshinobu Kakoi: 当たりますねぇ。

小原 学: こうのさんは?‏‏

幸野 稔: ドライブのお供に流すくらいには、いい感じで合わせてくれるかなと。

小原 学: そしたら、ここで、2019年のベストな1曲をここに入れてください。

‏‏幸野 稔: これめっちゃいい!というほどのは無いですね。

Toshinobu Kakoi: それでも僕は深夜のラジオとかで適当に流れる音楽で時々ツボにはまるのがすきですね。

‏‏幸野 稔: すみません、未だにヴァルヒャとかリヒテル聴いてます(笑)

小原 学: 私は、これが良かった。昔の紅白はみんな生演奏だよ、ほんとに。
https://youtu.be/1JjN5TYI2n

Toshinobu Kakoi: まじめに2019年を探してたら1972年の曲が貼られてしまった。

小原 学: 私のベストYouTubeです。こんな豪華なことを日本はしていたのか、と。

‏‏幸野 稔: 今確認しようとSpotify開いたら、自分が2019年に聴いた音楽をまとめるページが(笑)

小原 学: プロだよ、口パクもないし。みんな本気の紅白歌合戦。リンダもワイヤードマイクだからね。

‏‏幸野 稔: 歌合戦といいつつ、今はバラエティ色が強いですよね。

小原 学: 歌手はだまって歌だけ歌ってればいいんですよ。(笑)‏‏

幸野 稔: 歌手の定義が問われてますね。

Toshinobu Kakoi: Perfume好きなのでなんともいえないですね。

小原 学: で、みなさんのベストは?‏

Toshinobu Kakoi‏: https://www.youtube.com/watch?v=OMcDpHcXRiQ
去年末のリリースだった気がしますが、これですかね。

小原 学: ほー。なるほどね、初めて聞いたわ。

Toshinobu Kakoi: おしゃれな歌詞に風刺的な歌詞でしばらく音楽を聞いていなかった自分でしたがハマりました。

小原 学: 歌詞が良かった、と。歌詞ハマりです(笑)

Toshinobu Kakoi: あ、おしゃれな曲調。(笑)

小原 学: じゃあ、おしゃれな気分の2019年だった、と。

Toshinobu Kakoi‏: おしゃれな気分でキャンパスから一人で帰る寂しさを慰める2019年でしたね。

‏‏幸野 稔: カフェの香りがする!‏

小原 学: あ、カフェの香りだねえ、確かに! カフェ野郎!私は、カフェじゃなくて喫茶店だから。ヴェロアの赤い椅子があるような!ところで、こうのさん、まだ?

Toshinobu Kakoi: 「カフェ野郎」はなんか語呂よくて好きです!

‏‏幸野 稔: うーん、悩むんですがこれで!
https://www.youtube.com/watch?v=vTIIMJ9tUc8
なんかベロアの赤い椅子ともカフェとも遠くてすみません。

Toshinobu Kakoi‏: 予想を跡形もなくぶち壊されました。

小原 学: これ、かなり中毒性が高いよね。インパクトすごいわ。歌詞はどんな事言ってるんだろ?‏‏

幸野 稔: 謎です。

小原 学: 再生回数、凄まじいよ。インド人、全員が聴いてるんじゃないかってくらいに。

Toshinobu Kakoi: トゥナクトゥナクトゥントゥナクトゥナクトゥントゥナクトゥナクトゥン♪

‏‏幸野 稔: これ、NHKのムジカ・ピッコリーノって番組で紹介されてたんですよ。

小原 学: エイベックスがへんなタイトルつけて売り出さなきゃいいけど。

‏‏幸野 稔: こういうオタクの香りがする文化は、ぜひとも公共放送でひっそりと生きながらえてほしいです。

小原 学: NHKは有る意味、文化を守る義務があるよね。

Toshinobu Kakoi: NHKをぶっ壊すが目立ちましたね、2019年は。

‏‏幸野 稔: 正に!あー、そういえばありましたね、そんな感じのが。

小原 学: NHKをぶっ壊すのはいいけど、あのやり方はアロガントだよ。

‏‏幸野 稔: 日本でも、ポピュリズムって言葉を意識しない日は無いです。

Toshinobu Kakoi: まさにSNS映えするやり方です、NHKをぶっ壊す!って。

小原 学: ペダンティックな個人の抵抗かもしれないけど、NHKの存在意義は必ずあるよ。

40年で変わった、通信技術とiBS

小原 学: さて、このiBSの企画ですが、デジタルな部分で何か感じます?‏‏

幸野 稔: iBSにおけるデジタルの普及度合いの話でしょうか(笑)

小原 学: 確かに、もう令和だぞ!なんで、いまだにiBSの名簿がないんだ、ってので始まってるからね。(この企画は、確かにiBSの名簿制作上の企画ですからねえ……)

Toshinobu Kakoi: Googleクラウド上ですべて完結しているのは楽ですね、名簿管理が。

‏‏幸野 稔: iBSのヒストリーって、正にアナログからデジタルの時代の流れにあると、ひしひしと感じます。

小原 学: 確かに、その40年だね!だって、確実にフォローできない卒業期があるからね。

Toshinobu Kakoi: まさにその傾向が名簿プロジェクトにも出ていて、30期以降の方々は沢山参加してくださってますが、30期以下はやはり人数が少ないです。

‏‏幸野 稔: 名簿プロジェクトのバックエンドは今風に情報化されていますが、フロント側、卒業生へのアプローチ方法などはアナログの、感性的なものがかなりありますよね。

小原 学: ここに世代が見える!笑 なんで、メールアドレスが無いんだ、と。そして、年賀状でやりとりしています、みたいなね。

Toshinobu Kakoi‏: yahooのメアドとgmailのメアドに大きな世代差を感じますね。

‏‏幸野 稔: でもそういう状況って、このプロジェクトに限らず、社会のいろいろなところで実際に起きているハズなんですよね。

小原 学: この間、AOLのアカウントの方にあったよ。

‏‏幸野 稔: 確かに!アドレスに時代が現れるのはあるかも。AOLが何の略だったか、って話ですよ、今となっては!‏

小原 学: アメリカン・オン・ラインだからねえ。

Toshinobu Kakoi: 懐かしすぎてググってしまいました。

‏‏幸野 稔: でもそれだけ幅広い卒業生に協力してもらっている、ということですよね。

小原 学: つまり、この40年間で通信方式って随分変わってきたんだ、ってことですよ。テレックスなんか死語でしょ、もう。

‏‏幸野 稔: そういえば、ポケベルがこの前サービスエンド(サービス終了)でしたっけ?‏

Toshinobu Kakoi: そうですね

小原 学: ポケベル、懐かしいなあ。KTCって会社があったよ、昔。鹿児島テレコール!‏‏

幸野 稔: 昔の通信といえばFAXがこれだけ幅を利かせている先進国も面白いですよね。

Toshinobu Kakoi: いまだにFAXの番号記入欄とかありますもんね。

‏‏幸野 稔: 他はどんどん絶滅していくのに、しぶとく残ってる。

小原 学: ほんとだよね、いまだにテレビ局と国の出先機関はFAXだよ。お前ら、トナー会社の回し者か、って!‏‏

幸野 稔: そうかも!(笑)

Toshinobu Kakoi: 最近は繋げるという概念がなくなって繋がりっぱなしになってきているというのも新しい現象ですね。

小原 学: セキュリティって観点からすると、ファーウェイの問題があったけど、あれグーグルの方が危なくないかい?‏‏

幸野 稔: オンラインとオフラインの境界があいまいになってるよね。正に士郎正宗の世界。

Toshinobu Kakoi: グーグルは使ってもらうことで価値がでるので、あれはなかなかハードな問題です。

‏‏幸野 稔: 国家レベルのセキュリティは、もう技術の進歩に付いてきてない印象があります。日本はファーウェイもグーグルも持ってないですし……。

小原 学: ヒラリー・クリントンのメール問題もそうだけど、今や顔認証技術が進んで個人情報なんか、ダダ漏れだしね。

‏‏幸野 稔: スパコンでブイブイ言わせてたのは遠い昔の話になってしまいました……。‏

Toshinobu Kakoi: 個人情報の概念は大きく変わっていると思いますね。

‏‏幸野 稔: 個人情報って定義がいまや、あやふやですよね。

小原 学: 逆に、携帯電話なんか持ってない高齢者のほうが個人情報は安全かもしれない。位置情報なんか、絶対わかんないからね。

‏‏幸野 稔: 欧州では、オフラインになる権利、が言われてますもんね。少し前までオンラインが特別な状態だったのに、いつの間にかオフラインが特別な状態になってる。

Toshinobu Kakoi: Tiktokがアメリカでヒットし始めてすぐに政府が捜査をスタートしたのも面白かったですね。アメリカ国民の行動データを中国が入手しているという背景が国家レベルで問題視されています。

‏‏幸野 稔: パラダイムシフトですよね。

Toshinobu Kakoi: スマホ没収されてオフラインの旅館とか流行りそうです。

デジタルからアナログへの回帰があるのか?

小原 学: そうそう、最近ではデジタルデトックスって言葉があったよね。

‏‏幸野 稔: そういう、持たない生活へのあこがれが出てくるのって、やっぱ今の人達は持ちすぎなんでしょうか。

Toshinobu Kakoi: 薄っぺらいものを持ちすぎている気はします。

‏‏幸野 稔: 逆に世界を見渡せば、ネットや携帯、パソコンが喉から手が出るほど欲しい人達はいっぱい居ると思うんですよ。それで人生が変わる可能性のある人も。

Toshinobu Kakoi: ガジェットでむしろ持つものは減っているんですけど、アクセスできるものが増えたので、結局アクセスが限られるアナログなものに戻りたくなってしまうのかもしれません。

小原 学: この間、寿司屋のカウンターで写真ばっかり撮ってる人がいたんで、まずは食えって。食う前に写真とってる人が、ネットに書き込みしてるんだから、そんな人の話は信用できないんですよ。

‏‏幸野 稔: 本来、テクノロジーって有り難みのあるものだから世間に普及するはずなのに、いつの間にか迷惑も一緒になっちゃってる。

小原 学: インスタに食事の写真を載せる奴は、信用したらいけない。(笑)食に関してはね。

‏‏幸野 稔: アナログへの回帰は、社会的な側面と、文化的な側面があるかもですね。さっきのSpotifyの話じゃないですけど、口コミサイトで食べ物を選ぶ時代ですからね。

小原 学: ふざけるな、って言いたいね。ここでも重ねて言うけど、間違えないと人は学習しない!

Toshinobu Kakoi: 口コミサイトは厳しい局面を迎えてますね。

‏‏幸野 稔: あれって、利用者が自分の「個」を捨ててると思うんですよ。

小原 学: 主観を失うよ、ほんと。

Toshinobu Kakoi: そもそも信用度のない情報を集積して売り物にしているのは信用しちゃだめです。

‏‏幸野 稔: それが商売として成り立っちゃうのが不思議なところだよね。

小原 学: 大切なゲストと食事に行くときに、「ここネットでいい評価でした」、っていうレストランを平気で紹介する奴と仕事はできないよね。

‏‏幸野 稔: それはキテますね(笑)

小原 学: 私、ほんとに思うんですけど味覚って金で買えないものだとおもうんです。

‏‏幸野 稔: ほんと、そう思います。

小原 学: あと、教養ね。

‏‏幸野 稔: 日本って味覚でも独特じゃないですか。英語圏に行くと、味覚は4つしかない。

小原 学: コスパ一辺倒のやつらに、大間のマグロがわかるか、みたいな。だから、僕はすべてを認めないけれども伊集院静の意見も一理あると思うんだよ。あとね、みなさんカリフォルニアに住んでたでしょ?あの、スンドゥブ(純豆腐)って食べたことある?‏

Toshinobu Kakoi: スンドゥブ!‏‏

幸野 稔: 食べました!帰国してからもスーパーでレトルトを買って!(笑)

Toshinobu Kakoi: 韓国人に食べさせてもらいました!‏

小原 学: あれってさあ、50ドルのものってないじゃない? だいたい、10ドルぐらいで食べれる。

‏‏幸野 稔: 確かに。

小原 学: 美味しいんだよ、やっぱり。日本と韓国がいがみ合ってるけど、スンドゥブを「うまい」と思った時点で、共通点があるよね。それ、最近、すごく嬉しいんだよ。

‏‏幸野 稔: 年末はキムチで食いつなぎます(笑)

小原 学: 味覚っていう、人間の本質的なところで繋がった感じがして。これ、アナログだけど、究極だよ。

‏‏幸野 稔: 同じ釜の飯を食う、とも言いますしね。

Toshinobu Kakoi: 少し違うかもしれないですけど、寮でブルックリン出身の子がスーパーで安いシナモンロールの缶詰を買ってきてオーブンで焼いたのを貰ったんですが、二人とも美味しいって話になって。そのときに心繋がった感じしました。笑

小原 学: それは、恋のはじまりだったんじゃない?‏‏

幸野 稔: いいなそれ!あえて言わなかったのに!(笑)

Toshinobu Kakoi: もちろんそのメンズは彼女と一緒にシナモンロールをやいていました。

小原 学: メンズかよ!‏‏

幸野 稔: それハントいらないやつじゃん!‏

小原 学: ハント、今年はアナログに彼女さがそうか?‏

Toshinobu Kakoi: 別にデジタルに探しているつもりもないんですが(笑)

‏‏幸野 稔: 0か1かみたいな(笑)

小原 学: おじさんがデジタルで探すと、「パパ活」だからね。

‏‏幸野 稔: ファジーにいきましょう?‏

小原 学: なんだ、ファジーって!ファジーに彼女を探すって!‏‏

幸野 稔: モラトリアムです。

Toshinobu Kakoi: ファジーな彼女って少し矛盾してて面白いですね。「1ではない彼女」

‏‏幸野 稔: ファジーな彼女を少しの矛盾、と表現するあたりが、もう今どきだよ!(笑)

Toshinobu Kakoi: 閾値を設定しましょう!‏

小原 学: 私、不器用なんでよくわからないです、お二人の話が。

Toshinobu Kakoi: ついついオタクな感じになってしまいました。

小原 学: 恋愛に王道なし(?田中康夫)、アナログにいきましょう。

幸野 稔: こう考えると日本の結婚はデジタルですよね、少なくとも書類的には。

小原 学: ほら、役所は紙が好きだから。だから、FAXなんだよ!‏‏

幸野 稔: あれ、いつかFAXの脆弱性を突く攻撃を受けますって。

小原 学: 大丈夫だよ、この国は「破棄」と「紛失」のプロだから。

‏‏幸野 稔: センセーショナル!でも今日ニュース見てたら、MI6も改装工事中に建物の構造図なくしてたとか(笑)

Toshinobu Kakoi: なんたって一時のサイバーセキュリティのトップがパソコン使わない人でしたから。ある意味最高の対策を施している……

小原 学: この国のポンコツっぷりは2019年の印象でありますね。

‏‏幸野 稔: 地方自治体も大変です。

Toshinobu Kakoi: アメリカではIT系を担当するITSっていう部門があって役所には設置されているんですが、こういうのが日本でしっかりワークするにはどれだけの時間がかかるのかと。マイナンバーなんてカード一枚に何個も暗証番号あるんですからもう意味不明です。

‏‏幸野 稔: 行き着く先が見えないですよね、ほんと。

小原 学: まあ、そんな中で生きている、という認識だけ共有していればいいんじゃないでしょうか。

‏‏幸野 稔: マイナンバーは本当に困りもの、ずっと止まりっぱなしの鹿児島県庁ロビーエスカレーター並です。こういう話題が出てくるあたり、我々は「ネトフリ向き」なのかもですね。

小原 学: どういう意味?あ、Netflix向き、ってこと?‏‏

幸野 稔: ですです。

Toshinobu Kakoi: Netflixのブラックミラーなんてまさにそうですね。

‏‏幸野 稔: 観たこと無いや、観てみる!

来年も続くこの「KONA」ですが、みなさんからの持ち込み企画も大歓迎です。2020年も、なにとぞよろしくお願い申し上げます。(編集部員一同)

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